まんがの描き方〜アナログ編〜




第四回:下書き〜背景編〜-背景って必要?-

主人公てく 「おねえちゃん…」
てく姉 「何かな?」
主人公てく 「このまんが、背景ない…よ…?」
てく姉 「…」
主人公てく 「…」
てく姉 「あるじゃん」
主人公てく 「最初と最後だけじゃん!しかもちっちゃいし!これで何を教えてくれるって言うのさー!」
てく姉 「馬鹿ね。こんなちっちゃい背景でも、教えられることはたくさんあるわよ」
主人公てく 「本当に?」
てく姉 「…」
主人公てく 「…」
てく姉 「まず最初の一コマで、てくと私がドアの向こう…たとえば部屋の中にいることがわかります」
主人公てく 「えーと、このコマだね」
てく姉 「人物がどこにいて、何をしようとしているのか、ということを表現するには背景を描くのが一番わかりやすいよね」
主人公てく 「うん、確かに」
てく姉 「アニメや映画なんかだと、人物の後ろには背景があるのが普通だよね」
主人公てく 「ビルとか、車とか、森とか色々あるね」
てく姉 「まんがと、アニメや映画の違いは動いているかいないか」
主人公てく 「まんがは静止画ってやつだね」
てく姉 「そうそう。1コマ1コマ止まった絵を1ページずつに並べて、物語の流れを作るのがまんがです」
主人公てく 「うん」
てく姉 「静止画の集まりで、セリフや効果音も文字で表現しなきゃならないよね」
主人公てく 「全部紙に描かなきゃ言いたいことが伝わらないもんね」
てく姉 「そうなの。まんがというのは1ページにぎっしり情報がつまってるのね。背景もその情報の一部です」
主人公てく 「キャラクターやセリフも情報の一部?」
てく姉 「お、ちゃんとわかってるね。まんがというのは、1コマ1コマ、1ページ1ページにどれだけの情報を入れられるかが勝負なの」
主人公てく 「うーんと…なんとなくわかったような、わからないような…」
てく姉 「簡単に言ってあげるね。つまり、背景は絶対描かなきゃならないものだけど、全部のコマに絶対入れる必要はないってこと」
主人公てく 「はやっ!わかりやすっ!」
てく姉 「もっと褒めなさい。…それはともかく、「キャラクターが今どこにいて、何をしているか」さえわかれば、お話はできます」
主人公てく 「おお〜」
てく姉 「それに加えて、「これからどうしようとしているか」も表現できたら一人前」
主人公てく 「それはわかりにくいよ、おねぇちゃん…」
てく姉 「今一緒に勉強しているこのまんがの背景、一番最初と一番最後に入ってるよね」
主人公てく 「うん」
てく姉 「一番最初のコマで部屋の中にいるよ、と教えていて、一番最後は「がんばるぞ!」というてくの意気込みと、「がんばってるのかな」と想像させるような終わり方をしているの」
主人公てく 「えと、うん。まんがの「終わり」なんだなっていうのはなんとなくわかるかな」
てく姉 「まんがの背景っていうのは、単に人物の後ろにあるもの、っていうだけじゃなくて、色んなものを表現することができるんだってことはわかったかな?」
主人公てく 「わかった!」
てく姉 「じゃぁ実際に背景を描いていこうね」
主人公てく 「はーい!」

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